11月<霜月:しもつき>に使える時候の挨拶を、ビジネス編(フォーマルなシーン)とプライベート編(カジュアル/かしこまったシーン)に分けてご紹介します。
11月のイベント/紅葉狩り、喪中見舞い(年賀欠礼の返信)
11月は、秋から冬への移行の時期です。11月7日頃「立冬」を迎え、毎日の寒さも身にしみる季節。木枯らしが吹き、落ち葉が舞い散る様子に、もの寂しさを感じる季節でもあります。ですから、そのような情景をそのまま描写するのではなく、冬の訪れを楽しむ言葉で表現してみましょう。受け取り手も、心が温まり元気になることでしょう。
ビジネス編
末枯野美しき晩秋の候、皆様におかれましては、ますますご健勝にお過ごしのことと存じます。
肌寒さが身にしみる冬隣。公私ともに年末に向けて慌ただしい時期に入りましたが、お元気でご活躍のことと拝察申し上げます。
暮秋というにふさわしい気候となってまいりました。○○様におかれましてはより一層ご活躍のことと存じ上げます。
使用時期:10月8日頃の寒露~11月7日頃の立秋まで
残菊の候、貴社におかれましては皆様がご壮健で、ますますご発展のこととお喜び申し上げます。
使用時期:11月いっぱい
立冬のみぎり、貴社におかれましてはいよいよご盛栄のことと拝察いたしております。
小夜時雨にて潤うこの頃、貴社におかれましては一層ご繁栄のことと存じます。
本年も山茶花がいっせいに咲きだす季節が巡ってまいりました。
立冬を過ぎ、朝ごとに冷気が加わるこの頃、身も心も引き締まります。
○○様にはあいかわらずご精励のことでしょうか。
○○様にはあいかわらずご精励のことでしょうか。
小春日和に喜びを感じる向寒の段、貴社ますますご発展の由、大慶に存じます。
初霜の折、紅葉も見頃を過ぎました。年末に向け、ますますご多用のことと存じます。
枯れ葉舞う季節となり冬の気配を感じる折、ますますご清祥のことと存じます。
使用時期:11月中旬~下旬
寒さ増し雪催の季節となりました。□□先生におかれましては、お変わりなくご健勝のことと拝察いたしております。
霜が朝日にキラキラと溶けていく様子に清々しい一日の始まりを感じる初霜の候、ご清栄のことと存じ上げます。
すっかりご無沙汰しておりますうちに、ひときわ冷え込むようになりました。ご多忙のことと存じますが、お風邪など召されていませんか。
日ごとに寒さが身にしみる頃となってまいりましたが、貴社におかれましては、ますますご健勝のことと存じます。
霜秋の折、貴社におかれましてはますますご発展のこととお喜び申し上げます。
冬紅葉が鮮やかさを増し美しい季節、貴社の際立ったご発展を拝聴しております。
<使用時期について>
上記の表では文例に合わせて使用時期を上旬・中旬・下旬で分類していますが、なかには複数時期に渡り使用できるものや、2ヶ月に渡り使用できる時候の挨拶もあります。
また、その年の気候に合わせて送るお相手の住んでいる地域や、送り手が住んでいる地域で感じている季節感を盛り込むことも大切です。
上記の表では文例に合わせて使用時期を上旬・中旬・下旬で分類していますが、なかには複数時期に渡り使用できるものや、2ヶ月に渡り使用できる時候の挨拶もあります。
また、その年の気候に合わせて送るお相手の住んでいる地域や、送り手が住んでいる地域で感じている季節感を盛り込むことも大切です。
プライベート編
晩秋の候/向寒の候/落葉舞う頃/初霜の候
秋も深まり朝夕はめっきり冷え込む様になりました。
冬が駆け足で近づいてまいりました。
ふと里山に目を向けると、紅葉が美しく色づいています。
温かい鍋料理が恋しい頃になりました。
木枯らしが吹き、日一日と秋が深まっていくようです。