5月<皐月:さつき>に使える時候の挨拶を、ビジネス編(フォーマルなシーン)とプライベート編(カジュアル/かしこまったシーン)に分けてご紹介します。
5月のイベント/端午の節句、ゴールデンウィーク、母の日
5月は、緑が美しく、気候としても過ごしやすい一番清々しい季節です。ですから、時候の挨拶では、草木の緑の様子、香り、心地よい風などを表現するとよいでしょう。また、季節の語である、菖蒲・つつじ・すずらん・バラ・立夏・初夏・新緑・若葉など使って、ご自身なりの表現を綴ってみるのもよいですね。
そして、時候の挨拶の後には、先方の健康や安否を気遣う言葉を繋げるのですが、過ごしやすい季節に合わせて、先方が健やかにご活躍している表現を続けますと、読み手に感じの良さが伝わるでしょう。
ビジネス編
行く春を惜しむ間もなく、○○様におかれましては日々ご多忙のことと存じます。そのような中、先日は、○○の件では大変お世話になり感謝いたしております。
八十八夜の別れ霜の言葉のとおり、本格的に暖かくなってまいりました。ますますアクティブにお過ごしのことと存じます。
薫風さわやかな季節を迎え、貴社におかれましてはますますご清栄のことと存じます。
ひと筆申し上げます 若葉の美しい季節、うれしい知らせが舞い込んでまいりました。
桜若葉がみずみずしい季節となりました。貴社におかれましては、なお一層ご盛栄のこととお喜び申し上げます。
使用時期:4月上旬~5月上旬
(地域や年によって桜の状況が違いますので、その年の情景を書くようにしましょう)
使用例:【文例】はじめての方へ 新規顧客への営業(セミナー参加者へ)
※この文例の場合、セミナーにて直接面識はないものの、接点はあるため全く知らない企業同士ではありません。そのため、一般的な手紙の流れで書くと自然な手紙になるでしょう
(地域や年によって桜の状況が違いますので、その年の情景を書くようにしましょう)
使用例:【文例】はじめての方へ 新規顧客への営業(セミナー参加者へ)
※この文例の場合、セミナーにて直接面識はないものの、接点はあるため全く知らない企業同士ではありません。そのため、一般的な手紙の流れで書くと自然な手紙になるでしょう
拝啓 藤花の候、すがすがしい好季節の折から、貴社におかれましてはますますご隆昌のこととお喜び申し上げます。
緑風の候、初夏の青空が気持ちよく感じられる折から、貴社にはいよいよご隆盛のことと拝察いたします。
目に鮮やかな新緑の候、貴社の皆様におかれましては、清々しく5月をお迎えのことと存じます。
清楚なすずらんを見て、○○様を思い出し、筆をとりました。お元気でいらっしゃいますでしょうか。
心地よい風が吹き抜ける立夏の候、皆様には一段とご清栄のご様子、心よりお喜び申し上げます。
使用時期:5月5日頃~5月20日頃
色調豊かな緑から、みなぎる生命力を感じる頃となりました。ますますご清祥のことと拝察いたしております。
使用時期:5月中旬~下旬
薫風緑樹をわたる好季節となり、貴社の皆様におかれましては、より一層活気に満ちていることと存じます。
使用時期:5月中旬~下旬
若葉のフレッシュな香りに伸びやかな気持ちになるこの頃、ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。
強まる日差しに夏への移ろいを感じる季節を迎え、貴社の皆様におかれましてはエネルギーに満ち、ますますご活躍のことと存じます。
万緑のみぎり、貴社におかれましてはいよいよご隆盛の段、大慶に存じます。
早くも走り梅雨を思わせる天気が続いております。恵みの雨を受け、○○様におかれましては、より一層ご清福にお過ごしのことと存じます。
薄暑の候、貴社の皆様におかれましてはなお一層ご健勝のことと存じ上げます。
使用時期:5月中旬~6月上旬
天地万緑が渦なす折から、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
<使用時期について>
上記の表では文例に合わせて使用時期を上旬・中旬・下旬で分類していますが、なかには複数時期に渡り使用できるものや、2ヶ月に渡り使用できる時候の挨拶もあります。
また、その年の気候に合わせて送るお相手の住んでいる地域や、送り手が住んでいる地域で感じている季節感を盛り込むことも大切です。
上記の表では文例に合わせて使用時期を上旬・中旬・下旬で分類していますが、なかには複数時期に渡り使用できるものや、2ヶ月に渡り使用できる時候の挨拶もあります。
また、その年の気候に合わせて送るお相手の住んでいる地域や、送り手が住んでいる地域で感じている季節感を盛り込むことも大切です。
プライベート編
晩春の候/薫風の候/新緑の候/薄暑の候
風薫るさわやかな季節となりました。
卯の花に夏を思う頃となりました。
さわやかな5月の風が心地よく感じられます。
街路樹の葉が青々と生い茂り、目にあざやかに映ります。