手紙にしろ、手書きの一筆メッセージにしろ、これまであまり書いたことのなかった人が「いざ、書いてみよう!」と腰を上げるとき、その最初の一歩としていちばん踏み出しやすいのが、「お礼状」ではないでしょうか。
日常生活において、またビジネスシーンにおいて、お礼のことばをしたためる場面は意外にたくさんあります。ふと気づいたときには、素直な気持ちで「ありがとう」のことばをつづりましょう。すると、相手からも感謝の気持ちが返ってくるのです。
お礼のことばを書く場面いろいろ
- ・誕生日、クリスマス、旅先のお土産など、何かしらプレゼントをもらったときのお礼
- ・書籍、DVD、細かい持ち合わせがなかったときに借りたお金など、借りたものを返すときのお礼
- ・仕事でフォローしてもらった、作業を手伝ってもらったなど、日頃よくしてもらったときのお礼
- ・仕事で契約、新規申し込み、お友達の紹介など、お客様に対するお礼
- ・結婚、退院、退社など人生の節目に当たる特別な場面において、それまでお世話になったことのお礼
- ・お礼状をいただいたときのお礼
お礼のフレーズいろいろ
- ・ありがとうございます
- ・いつも感謝しています
- ・ありがたい限りです
- ・感謝の気持ちでいっぱいです
- ・重ねてお礼申し上げます
- ・感謝申し上げます
- ・お礼の申し上げようもありません
- ・お気づかいいただき、ありがとうございます
- ・お心配り、感謝いたします
- ・いつもよくしてくださって、うれしいです
- ・温かいお言葉に、いつも力をいただいています
お礼のフレーズ、ここがポイント!
面と向かって話すときには親近感を覚える人でも、手書きするとなると、途端にかしこまった印象になる人もいるようです。
「多大なお心遣いを賜わり、恐縮いたしております」「感謝の念に堪えません」など、・・・これではまるで政治家さんになったかのように思われるかもしれません(笑)。
手紙は、あなたらしい「等身大のことば」でしたためるのがいちばん。いつも以上に気をつかう必要はありません。例えるならば、メールを打つように、手書きしましょう。
具体的には、目上の人には敬語で、「いつもお世話になっております」や「ご無沙汰しております」につづけてお礼の言葉を。
友人や同僚には日頃の話し言葉と同じ具合で、「先日は○○してくれて(いただき)、ありがとう(ございます)!」など。
その際、相手の顔を思い浮かべながら書くことも、ポイントです。
お礼のタイミングを逃したら?
お礼のことばをしたためようと思っても、その場ですぐに対応できればいいですが、忙しさにかまけてつい日にちをやり過ごすか、うっかり忘れてしまって後になってから思い出すこともあると思います。
タイミングを逃してしまったばかりに感謝の気持ちを伝えないままでは、後々、心に負担が残らないとも限りません。よくしてくれた相手に対しても、申し訳が立たなくなってしまいます。
遅くなってしまったら、多少バツが悪くても、次のようなフレーズを添えてお礼のことばをしたためましょう。
- ・本当はもっと早くお伝えしたかったのですが
- ・本当はもっと早くお礼を申し上げなければいけなかったのですが
- ・お礼が遅れてしまい、すみません
- ・微妙なタイミングで失礼します
- ・遅くなってしまいましたが、お気持ちは十二分に届いています